「自分にとってパッケージデザインって」
アジア学生パッケージデザインコンテストに参加してサメルさんにとって良い変化ってありましたか?
大学ではグラフィックデザインを専攻していて、授業内で少しパッケージデザインを学んでいたんですが、グラフィックデザインとは違ってパッケージデザインってフワフワした感覚があったすごく中途半端な分野だなって思ってたんです。
確かにパッケージデザインはグラフィックデザインとは違うイメージがありますよね。
そうなんです!(笑)だけど、今回このコンテストを通じて著名なパッケージデザイナーさんとお話しする機会があったり、企業研修を行っていく中でグラフィック(平面)とプロダクト(立体)のどちらの要素が欠けてもパッケージデザインとして成立しないことを改めて理解できたのは大きな経験でした。
なるほど。そういった気付きはサメルさんのその後に影響しましたか?
結構ありましたね、多すぎて伝えきれませんが。実際に学校の授業では、パッケージ専門の授業も少なかったのでコンテストに参加して多くのことを学べたと思っていますし、自分の将来(就職先)をパッケージデザインに携わることに注ぎたいと思ったきっかけになったのは間違いないです。なによりも自分の今回の受賞作品もまだまだ改善の余地はあったなと…勉強させられました。
そんなサメルさんの作品「otsupi」について少し説明していただけますか?
もともと自分自身が行っていた紙を折ってできる立体造型を活かして散らかさずに美しく落花生を食べることのできるパッケージデザインを考えました。紙を折りこんで制作しているため、強度を保つための素材選びにはかなり苦労しました(笑)
最後に今後の展望についてお教えください。
就職後は化粧品パッケージデザインを行うことになります。化粧品はパッケージデザインの中でも特に「感性」と「感覚」に訴える要素が大きいと感じています。だからこそ、私にしかできないパッケージデザインを世に出したいって思ってます!